にわオタレビューブログ

にわかなオタクがアニメ、ラノベ、エロゲーなどのレビューをつづります。まったく関係ないこともつづります。

ピクセル 感想

ピクセル

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あらすじ

ある日、異星人から戦線布告される。それもなぜか、地球の古いゲームのキャラクターを兵器として再現して。
どうやら、昔NASAが宇宙へと送ったゲームの映像を戦線布告文だと勘違いしての行動らしい。
政府はかつてのゲームチャンピオンたちを招集し、戦いに挑ませることを決めたのであった。
昔の栄光は彼方。現代社会の中ですっかりと落ちぶれてしまっていたゲームチャンピオンたちは異星人に勝利することができるのか――?

 

 

感想

待ってました!
シュガーラッシュといい、知っているキャラクターが違う役割を持って登場する映画と聞けばもうそれだけでわくわくです。
PVの絵的にもピクセル化してくずれていく実写看板や建物なんかが斬新で目新しく、うっとり見惚れてしまったほど。

 

さて。結論を申し上げると、すっごくおしい映画だなと思いました。
ゲームというルールにのっとって戦ってくれる宇宙人。パックマンとの戦いなどで見られた、戦うのがゲームチャンピオンだから成立する格好いい演出。やがて始まるルールから離れた真の宇宙人との戦い。
これらの要素が逐一観客の心を捕えてやまないとんでもない名シーンの数々……だというのに、非常に残念なクライマックス。
たたみ方がひどいというわけではありません。クライマックス全般がひどいんです。

 

では、どうひどいのか。
主人公たちはなんやかんやあって最終的に敵勢力の宇宙船に乗り込んで、宇宙人の本拠地を叩いて全体に打撃を与えようと目論みます。
なるほど。ゲームキャラクターになっていようと、敵はたしかに宇宙人。宇宙船に乗り込んで叩くというのは、今まで謎に包まれていた存在の本質的な姿が見られるとってもわくわくするシーンの代表格です。
ましてや今作で扱われている宇宙人はピクセルキャラクター。従来のそれよりも期待に胸が膨らむのは当然というものです。
しかし、宇宙船の内部にあるのはとあるビデオゲームが一つだけ。
……しょ、しょぼい! 予想の百倍はしょぼい! 
しかも途中からルール無用で襲い掛かってきたはずの宇宙人たちが、なぜかここにきてまたビデオゲームでの対戦を持ち掛けてきたうえ、負けたら撤退するというじゃありませんか(なんで?)。
どうやらそのゲームの敵キャラが宇宙人の親玉だとか。正直、倒されれるまでそいつが宇宙人の親玉なんだということに気づきませんでした。
なので勝ったことに対して何の感動も得られません。
確かに主人公が過去にトラウマを持った要素がボスになっているのはあるべき演出だとは思いますが、そこに持っていくまでの困難がまだまだ足りないような印象です。

 

 

というわけで総括として、クライマックスだけがひどく、他はとても素晴らしい、めちゃくちゃおしい映画作品だったというのが自分の感想です。