にわオタレビューブログ

にわかなオタクがアニメ、ラノベ、エロゲーなどのレビューをつづります。まったく関係ないこともつづります。

おじさんとマシュマロ 感想 ※追記あり

おじさんとマシュマロ

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マシュマロが大好きなおじさん・日下。
そんな日下が大好きな美人OL・若林は、毎日マシュマロで日下を誘惑しようとする。
でも日下は若林の恋心に気づかず、すべてをスルー。
オフィスで繰り広げられる恋物語のようなそうでもないような、ほのぼのコメディ。

 

 

若くて美人な女の子なのに、パッとしないおじさんのことが好き。そして報われない。
この状況は別に新しいものではないものの、悔しいことに『なんで』『どうする』『どうなる』などなど興味が未だ泉のように湧き上がってきます。
ドラマチックなことなんて本当になにもありません。そういうものが必要なまんがではないんです。

『若くて美人な女の子なのに、パッとしないおじさんが好き。そして報われない』をぶれることなく見せつけてくれるため、飽きることなくほんわかと楽しませてくれます。

 

 

パッとしないおじさんという題材は生々しくダメ人間として描いて、美人の女の子との対比が際立せる方向にいきそうなところ、今作では真逆。
『マシュマロが好き』と、あえて生々しさから遠くなるような、実在感から遠ざかるような設定がされています。
なのにずっと読んでいたくなる。
ニュートラルな状態を同じような描き方で続けているのに自然に受け入れられるのは、生々しくない描き方が大きいんだと思います。

 

追記

二巻発売したので読みました。
一巻の魅力はどこへやら、全編にわたって微妙でした。
冒頭で新キャラが出たところではしびれたんです。
なるほど、今度はこのキャラがひげさんにアプローチをかけるようになるのかと。
今後はそのように、ひげさんに振り回される女性が増えていくんだと。もう、かなりわくわくしました。
しかしそんな期待はあっさりと裏切られます。
『山田くんと七人の魔女』の悪い部分だけを抽出したような作品になりました。
とにかく性の扱いが雑というかひどすぎる。エロネタふっときゃ読者は満足するんだろ、みたいな浅はかさが透けて見えるようです。
それだけでなく、一巻ではぶれることなく表されていた『若くて美人な女の子なのに~』的な面白さがみじんもなくなったところも痛い。
読むなら一巻だけで止めておいたほうがいいと思います。