海街diary 感想

海街diary

一軒家に住む三姉妹。
出ていった父が死に、そのことをきっかけに腹違いの妹を一人引き取ることに。
四人姉妹が家族となっていくお話。

鍵を忘れたと思って取りに戻ったけど、結局持ってたからあわてて引き返す……
みたいなさりげない演技や仕草が随所で差し込まれていて、人物がまるで実際にいる人のようです。
一つ一つのカットがとても映画的に作られていて、終始魅入ってしまいました。
いわゆる『邦画』ならではの何気ない日常描写に魅力を持っているものといえばこれ！　と言えるような作品です。

ただ個人的に、あくまで個人的にですが、娯楽としては退屈に感じました。
じんわりとさせられる感情は娯楽的な明解な面白さや、ホラーで得られるような恐怖ほど長持ちする感情ではないため、
『さりげない』『何気ない』ばかりが押し出されて全体で語りたいお話があいまいになっていると長時間観ている身としてはどうしても飽きから逃れられません。
本当にこれ百四十分も使う必要あったんでしょうか。