ピクサー 早すぎた天才たちの大逆転劇 感想
ピクサー 早すぎた天才たちの大逆転劇
あらすじ
大ヒット作品を連発し続けているピクサー・アニメーション・スタジオ。
だがその成功の陰には苦難の時代があった。CGに対する無理解、財政危機、ディズニーとの軋轢……。
アップルを追放されたジョブズとディズニーを解雇されたラセター、ルーカスフィルムに見限られたキャットムルらはいかにして力を集結し、夢を実現させたのか?
感想
面白いです。
3DCGで何か面白いものが作りたい。
しかし金食い虫の3DCGを扱っているがゆえに、自分たちの食い扶持を稼ぐためにCMの仕事をこなす傍らでなんとか映画を作る日々。
自分たちの好きなものを作ろうとすれば誰しもが抱える悩みに立ち向かいながら、
それでもあのような立場までのしあがったピクサーの血と汗と涙が事細かに描かれており、ドキュメンタリーでありながらも血沸き肉躍るような高揚感を得られます。
一難去ったと思えばまた一難。映画製作ができるようになる前も、映画製作ができるようになった後にも付きまとうならではの問題の数々。
そうしたものに一つ一つ向き合い、進んでいく姿はまるで、ディズニー作品そのものを観ているかのような錯覚を感じました。
一つ気になるところとして、作中では3DCGについての専門用語が問答無用で飛び交っています。その用語が何を示しているのかがわからないというケースが多々あり、そこが気になってしまう人は読みづらい本かもしれません。
総括すると、クリエイター『ピクサー』が主人公となった、ディズニー的物語が体験できる作品です。