にわオタレビューブログ

にわかなオタクがアニメ、ラノベ、エロゲーなどのレビューをつづります。まったく関係ないこともつづります。

DISCO ディスコ 感想

DISCO ディスコ

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今週六回目の投稿。

 

 

昔はよかったなんて単語はいつの時代にもありますよね。
そうしたセリフを吐くのは決まっていつもおっさん。
今には今の文化が生まれ、最適化されていることが認められずにいつまでも過去を想う存在。
若者は今でこそおっさんたちを笑っていますが、他人事ではありません。
きっと未来に自分たちも同じセリフを後の世代に吐いていることでしょう。

 

 

今作の主人公もそう。
昔は一花咲かせていたのに、今ではすっかりうだつの上がらない中年オヤジです。
過去に抱いた栄光を再びと言って、時代錯誤なディスコダンスを踊ります。
いまどきのストリートダンサーたちに指さされ、笑われて。
だ、ダサいっ! 確かにとんでもなくダサい!
……でも、それがいい。
派手なようでいて静けさをはらんだ音楽は不思議と耳をひきつけてくれて、音楽に合わせ四肢を激しく動かし、腰を官能的に振って音楽を彩るおっさんの姿は間違いなくスターでした。

 

 

ディスコ万歳! バブル万歳!
古き良き文化最高ひゃっほい!
って、待ってください。いまどきの文化はそんなに悪いものですか。
ディスコだってかつては同じような立場にあったんじゃないんですか。
かつて文化界を担っていたディスコはすごいです。それは否定しません。
でもいまどきの文化だって――たとえばストリートダンスだってすごいじゃありませんか。
そんな一方的な賛美なんてやめてくださいよ。
どっちもすごいんです。

 

総括

サタデーナイトフィーバーのポーズが実際に使われている姿を見たい。
その一心でというか、その程度の考えでこの作品のDVDを手に取りました。……あのポーズってあんなにも瞬間的に扱われるものだったんですね。
決めポーズチックにもっとがっつり行われるとばかり思っていた身としてはやや残念と思ったり。
お話の構造は古典的なもので、負け犬奮闘記という安定した土台にディスコなる物珍しい? 素材が添えられた形になっているからか普通に面白かったです。