にわオタレビューブログ

にわかなオタクがアニメ、ラノベ、エロゲーなどのレビューをつづります。まったく関係ないこともつづります。

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン

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1~3巻まとめての感想となります。
ソードアート・オンライン』の本編には居ない、別のキャラ達によって紡がれる物語。
本編作品を読んでいなくても楽しめます。

 

まず言えるのは、萌えではないということ。
今作の舞台となる世界がガンゲイルオンラインなる硬派なオンラインゲームであることもそうですが、それを取り巻くキャラ達が女性を含めてむさく暑苦しい。
よく男キャラの描写が美少年からおっさんまでと幅広くされることはあれど、女性キャラが美少女以外描かれることはそうそうありません。しかし今作ではそれをやっている。
おかげで美少女美術館からの解放が成されており、作中リアリティをグッと高められたような印象です。

 

前述に本編を読んでいなくてもとありますが、だからといってソードアートオンラインの系譜でやる必要のない類いの物かと言えば、そういうわけでもありません。
ソードアートオンラインという物語で主軸とも言える題材はやはりデスゲーム。
その本編を賑わせたデスゲームという題材を、本編の問題が解決したからこそ起こりうるかもしれない設定で、見事に平和な世界でのデスゲームを成立させています。
ソードアートオンラインのオルタナティブの名に恥じない、作品となってました。

 

読了後の感覚としては、ソードアートオンラインというよりもアクセルワールドに近いです。
今作の目的としてはひっそりと行われるデスゲーム阻止にあれど、基本的に登場人物達はガンゲイルオンラインというゲームをスポーツマンシップに則って前向きに戦うため、一つ一つの戦闘が明るくさわやかで気持ちよく読み込めます。
キャラ達の戦闘スタイルそれぞれに強い個性があり、その戦い方が何よりのキャラ立てになっているのもまた面白い。おかげで数多居る登場人物達の見分けがはっきりと付けられました。

 

総評としては、スカッとさわやかな燃えを体験できる良作というのが自分の感想です。