にわオタレビューブログ

にわかなオタクがアニメ、ラノベ、エロゲーなどのレビューをつづります。まったく関係ないこともつづります。

この素晴らしい世界に祝福を! 感想

この素晴らしい世界に祝福を!

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あらすじ

事故で命を落とした少年・佐藤和真は、天界で女神を名乗る少女アクアに異世界への転生を持ちかけられる。
異世界へ望む物を一つだけ持って行けるという特典で勧誘するアクアだったが、態度があまりにも和真をバカにしていたため、和真は激怒。
アクアを『持って行く物』として指定し、道連れという形で共に異世界へと転生されるのであった。

 

感想

面白いです。
本作ではいわゆる異世界ものにありがちな、現実ではぱっとしないけど異世界で大活躍というテンプレートから外れています。
というより、外すところに面白さ――コンセプトを見いだしています。
物語性は一切ありません。
何巻になってもずっと最初の街にとどまり続けてポンコツヒロインたちに振り回される日々を、王道を外していくテンポのいいギャグを通して綴られていくばかり。
一応活躍をするときもあるものの、そこに他の異世界ものほどの承認欲求への刺激はなく、あくまで一つのお話をまとめるためのパーツでしかありません。
でも、それがいい……!
まるで週刊連載のギャグ漫画を読んでいるかのようなライトさと面白さへの安心感があり、原作を触れるときもアニメに触れるときも気負うこと無く読み始めることができます。

 

問題点というか、これは大人の事情だったりすると思うのですが……
ヒロイン達がただのネタキャラ以上に思うところがなく、可愛くないです。
といってもヒロインの可愛くなさが問題というわけではなく、巻を重ねていく中でその可愛くないヒロイン達と変に恋愛要素を盛り込んでいくところがノイズのように思えるのです。
キャラをギャグ特化させているため、恋愛したいようなキャラに仕上がっている。ならラブ要素の一切を排除してどこまでもコメディを貫き通すべきでは無いかというのが自分が今作に抱えた唯一の不満点です。

本作はラブコメという言葉から外れた、純然たるコメディラノベだというのが自分の感想です。