にわオタレビューブログ

にわかなオタクがアニメ、ラノベ、エロゲーなどのレビューをつづります。まったく関係ないこともつづります。

バクマン。 感想

バクマン。

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あらすじ

絵の上手い男子高校生・真白は、ある日漫画原作を志す高木から共に漫画家になろうと誘われる。
最初は拒否する真白。ある日憧れているクラスメイトの女子・小豆が声優を目指していることを知る。
真白は小豆に、描いた漫画をアニメ化させることを条件に結婚の約束を取り付け、高木と共に漫画家になることを決意する。

 

 

感想

今更ながらのバクマン。です。
あまり邦画が好きではない自分から観ても、最高の出来でした。


とにかく密度の濃いシーンの続く一本です。
邦画にありがちな、長いシーンの中で人のリアルな生活を描写して没入を狙うようなカットがありません。
(そういうカットが悪いというわけではなく、そればかりが続く映画をつまらないと個人的に思っているので、このような表現にさせていただきます)
どちらかといえば洋画のような三幕を感じさせるキレのいい構成で、何も考えることなく引きこまれる力を持っていました。
これぞあるべきエンターテインメントの姿勢です。

 

秀逸なのは構成だけではありません。
今作では毎週の連載漫画の順位を競うという題材を扱っています。
必然的に漫画を何週間にもわたり描き続けるという退屈な絵が連続してしまうことになる。
しかし、そこで異空間の中で行われる疑似的な戦闘シーンで表現することで戦いの勢いを感じさせる、といった観客を飽きさせない工夫がたびたび見られ、まんまとハマってしまいました。
とにかく感心の一言です。

 

 

総括すると、原作ありきだからどうだという枠にはとどまらない、ハイレベルなエンターテインメントを体験できる映画でした。