にわオタレビューブログ

にわかなオタクがアニメ、ラノベ、エロゲーなどのレビューをつづります。まったく関係ないこともつづります。

コードネーム U.N.C.L.E. 感想

コードネーム U.N.C.L.E.

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あらすじ

世界大戦を経て、二つに分かれたドイツ。
西ドイツに潜入中の、アメリカのスパイ・ソロ。
ある日上司から、ドイツの核兵器開発を阻止するために、ソ連のスパイ・イリヤと組むように言い渡される。

 

 

感想

随所で物足りなさを感じる作品でした。
雰囲気としては、レトロでコミカルなスパイ映画。
それもそのはずで、今作は昔にあったもののリメイクだそうです。
そうなると必然的に、比較対象として以前公開されていた同種のスパイ映画『キングスマン』が思い浮かんできます。


完成度の差は歴然。
抑えるところをバッチリと抑え、その上キングスマンならではといえる突き抜けたクライマックスが胸に刺さったことが、未だ脳裏から離れていません。
一方で今作は、抑えるべきところが抑えられていないだけでなく、突き抜けた作品ならではの魅力もないような形になっています。
悪くはない。ただ物足りないというだけで。
感覚としては『PAN』を鑑賞した時のような……さすがにあれよりはマシですが。


さて、今作で押さえておくべきポイントとはどこなのか。
言うまでもなく、特色である『アメリカとソ連のタッグ』からくる、かみ合わなさがすべてでしょう。
そこがあまりできていないところが今作最大の失策だと思いました。


丁寧にも上司から「必要なら殺せ」とまで言葉をいただき合っているにもかかわらず、最初タッグを組んでから衝突することがほとんどありません。
アメリカならではのディスり、ソ連ならではのディスり。そうした衝突の中で、芽生えていく相手への信頼。
これ以外に、この題材で魅せるべきポイントなんてないのではと、ただただ失望する限りです。

あと「これが伏線ですよー!」って演出があるのですが、ダサすぎてげんなりさせられました。

 


総括すると、キングスマンの円盤まだかなぁと思った作品でした。