にわオタレビューブログ

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コードギアス 亡国のアキト 第4章「憎しみの記憶から」 感想 ※更新

コードギアス 亡国のアキト 第4章「憎しみの記憶から」

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ようやくヴァイスボルフ城に戻って来ることができたアキト一向は、ゆっくり休む間もなく次の作戦へと向かった。
再びロケットを使い、今度は制空権からの『方舟の船団』へと強襲だ。作戦はあっさりと成功する。
しかし、それこそが『ユーロブリタニア』ならびにシンによる策。
唯一の戦力であるワイヴァン隊が留守にしている間に、逆にヴァイスボルフ城へと強襲をしかけられてしまうのだった。

 

 

相変わらず戦闘が最高に気持ちいい作品でした。
四足歩行と創作忍者のような立体的でメリハリの効いた身のこなし。
アレクサンダのいい意味で不気味な動きは何度見ても飽きません。
が、それだけが魅力の作品となってしまったように思えます。

 

亡国のアキトの魅力とはなんだったか。
アキトが一章や二章などの生存率が低い戦闘の中で、「死ね」を連呼しながら突き進んでいく姿に、スペクタクルな悪性を見ました。
そんなアキトが周囲を翻弄していきながらも、どう自分の悪性と向き合っていくのか。
とても期待にまみれた作品……これが自分が亡国のアキトに感じていた魅力でした。
なのに今回の第四章のことについてはっきり思ってしまったことが一つあります。
気持ち悪い。
これは四章だけに限らず三章から抱いていた感情でした。

 

キャラたちの行動原理全般――たとえばアキトが戦闘後に取った行動の意図や、他のワイヴァン隊の面々の意図。それにアキトやレイラに敵対していたキャラたちが親密になっていく様子が不自然すぎるんです。
三章ではワンヴァン隊の面々との仲直り。四章でも、とあるキャラとの仲直りがそれにあたります。
仲直りする彼が、アキトたちに自分を慕ってくれた人たちを重ねてうなだれ、心を開くのですが、正直ポカンとしました。
その浮かべる人物がアキトたちに本当に重なっていれば全然受け入れられる描写なのですが、まったく重なっていません。
その後、まるで親友のようにふるまう彼を見ていると、目をつむっていたワイヴァン隊内の不自然な交友関係にも改めて目を向けざるを得ない状況に陥りました。
まるで宗教です。
宗教みたいな題材を扱うのはいいんです。それがコードギアスの面白さの一旦なのはわかっています。
でも主人公たちの人間関係の構築を宗教じみたものにするのはどうでしょう。キモ過ぎます。

 

ということで、物語やジャンルムービーとしての総合的な作品価値は三章時点でとてもひどいものとなっています。
それでも、なんだかんだでよかった一二章で好きになってしまったキャラたちの行く末を見守りたいという想いもあるので、五章にもぜひ足を運ぼうと思います。