にわオタレビューブログ

にわかなオタクがアニメ、ラノベ、エロゲーなどのレビューをつづります。まったく関係ないこともつづります。

PRETTY×CATION2 感想

PRETTY×CATION2

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主人公はとある地方都市に転校してきた少年。
その中で四人の女の子と出会い、恋愛していくお話……お話?

 

もっと言い方を探ってみたものの、本当にこれだけです。

 

 

不思議な作品です。
いわゆるエロゲーとは少し毛色が違っていました。
まず物語がありません。普通の奴が普通の女の子と本当にただ恋愛するだけ。
ドラマチックなことは何一つ起こりません。
それだけなら『キャラゲー』でよくある形。『キャラゲー』は物語がなくとも、一応読み物としての役割を持っています。
ところが今作では読み物とは違った特性を持っているんです。
それが純然たる恋愛シミュレーションゲームとしてのあり方。読み物ではなく、体験に重きを置いた楽しみ方。
一応主人公にはパラメータが設けられており、行動することで変動したりもするのですが、その部分のことを指しているわけではありません。

 

ならどの箇所が恋愛シミュレーションなのか。
たとえ個別ルートになっても、プレイヤーはマップから自らの行動を定めなくてはいけないという点です。
毎回毎回自分で行動を選択しなくてはいけないので、イベントも必然的に前後に多少の整合性はあるものの全体を通して一つの何かを語るようなことわされておらず、
何でもないような日常のイベントを見ていくだけ、体験していくだけという形になっているわけです。

一昔前のギャルゲーにあったようなシミュレーションゲームほどのゲーム性もありません。ただヒロインの元に行くか寄り道するかを選ぶのみ。
でも、それが不思議と面白い。
現実と同じ世界観でありながら、その中で現実的な恋愛を見るだけなのに、
それだけで一つのファンタジー体験がしっかりとできるようになっています。