にわオタレビューブログ

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印象派 若き日のモネと巨匠たち 感想

印象派 若き日のモネと巨匠たち

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昔、絵画は上品な主題となめらかな仕上がり以外認められない時代があった。
そんな最中、異を唱える画家集団『印象派』が現れる。もちろん当時の世間からは非難轟々。
印象派の一人・モネの視点で新しい絵のあり方を認めさせていく話。

 

 

絵画というのは、本来ある程度の教養がないとその面白さを理解できるものではありませんでした。
ダヴィンチやミケランジェロの絵がうまいのはわかるけど、なにがすごいのかはよくわからないみたいな。
それを子供でもわかるような『明解にいい絵』を提唱してきたのが印象派です。
そのわかりやすさこそが、今の世の中で印象派が人気を博している何よりの理由でしょう。
しかし、当然昔はそのあり方は斬新すぎて受け入れられませんでした。
印象派』という言葉も元は蔑称だったようです。
典型的なまでに迫害を受けている人間が周囲から徐々に認められていくようになるという構造。
史実なので何のひねりもなく、でも確実に苦労を積み重ねた上での承認までの道のりが描かれています。
印象派の画家たちはこんな人物だったのかと好奇心を刺激されつつも、素直に気持ちよく楽しめました。