にわオタレビューブログ

にわかなオタクがアニメ、ラノベ、エロゲーなどのレビューをつづります。まったく関係ないこともつづります。

ハイスクールD×D 感想

ハイスクールD×D

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スケベな男子高校生が悪魔となって敵対する天使や堕天使や悪魔を倒し、ハーレムを築いていくお話。

 

 

今作の世界は日本以外にも、冥界やら天界などが存在します。
それらの世界には神や魔王はもちろんのこと天使や悪魔、はたまた堕天使なども存在していたり。
それぞれの世界では地球がそうであるように、善人もいれば悪人もいて、主人公・兵藤一誠はそれら異種族たちの中にいる悪さする奴らを自らの力で倒していきます。
一誠に与えられた力――それは『ブーステッド・ギア』という想いの強さで戦闘力を倍増させるもの。


普通であればピンチに陥った時、負けるものかという想いで燃えて敵を打倒! なんて流れになりそうなところ。
しかしこの一誠は誰にも負けない持ち前の想い――下心を燃やします。
この強い下心で戦闘力をあげて、神的な偉大な相手を何人も何人も屠るのです。おっぱいで神様倒すんです。
もう字面の時点で面白いですよね。

 

 

途中で物語の性質がガラッと変わります。
というのも最初二巻まではきちんと学園異能ブコメをするのですが、それ以降は別物になっていくのです。
ずばり、異世界ハーレムもの。
どんどんインフレしていく主人公の火力、同じような口説き文句でころりと落ちるヒロイン、フィクションラインがったがたな戦闘、後付される『実はこうでした』的な展開。


それらをばっちりと完備したいまどき流行りのスタイルへと変貌していく様は圧巻です。
確かに一巻の時点で一誠の隠された特殊な力であるとか、異世界の存在であるとか、もともとからそっちに流していけるだけの金型は整ってました。
テコ入れでもあったのでしょうか……。

 

 

それはそれとして頭をからっぽにして楽しんでいました。
俺TSUEEEEEとハーレムにはやはりそれなりの訴求力があるわけじゃないですか。
でも、どうしても許容できない点がひとつあります。メインヒロイン・リアスのおっぱいの扱いです。
このヒロインの魅力は令嬢という立場ゆえの高潔なエロスだったはず。
それを途中から文字通りおもちゃのように世界中に恥をさらしてそれを是とするような描写をこれでもかとしてくれるせいで、リアスをまったく魅力的に思えなくなってしまいました。
他のヒロインも巻を増すごとにどんどん薄っぺらくなっていきます。途中で読み進めることを断念するほどに。

 

 

最初二巻が学園異能者ラブコメとしてとても楽しめるもので、キャラも魅力的だったのでついついその先まで手を伸ばしてしまいました。その数十四巻。
本当はもっと早い段階でうすうす気づいていたんです。これ面白くない、と。
それでも二巻までに魅せつけられたキャラたちから離れられず、信じた結果がこの有様です。
二巻までは本当に面白いんです。あとはチキンレースのようなもの。
どうしてこうなった……!