にわオタレビューブログ

にわかなオタクがアニメ、ラノベ、エロゲーなどのレビューをつづります。まったく関係ないこともつづります。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

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あらすじ

広大な地下迷宮『ダンジョン』を中心に栄える迷宮都市オラリオ。
ダンジョンでの異性との出会いに憧れて冒険者になったばかりのベルは、低階層で場違いな強さを持ったモンスターに襲われる。
抵抗もできずに逃げるが、追い詰められてしまうベル。そこへトップクラス冒険者・アイズが現れ、助けてくれた。
アイズに一目ぼれをしたベルは彼女につりあう冒険者になることを誓う。するとベルは他に誰も知らない、持ったこともない、あるスキルに目覚めるのであった。

 

 

感想

アニメと原作両方鑑賞! いい作品でした。
一言で現すなら英雄育成物語です。
主人公が幼い子供の様に純真無垢で一生懸命。そこに魅かれ、手を貸して主人公の成長に一役買う周囲の人々。
いまどき珍しいくらいの王道です。

 

それでも題材の使い古されている感というものはなく、きちんと目新しさを楽しむことができました。
理由はいまどきのライトノベルとは違った形で、昔の少年漫画やいまどきのありがちな『正しいことを信じ、頑張ればすごく強くなる主人公像』を正当化するメタ的な設定があること。
ずばり、アイズに近づくために強くなりたいと願うほど己のステータスを成長させるレアスキル『憧憬一途』の存在。
字面だけ見れば、それって結局才能みたいなもんじゃん! と思ってしまいそうですね。
もちろん才能とは明確に違うポイントが二つあります。
『先天的なものではなく、一目ぼれをきっかけに後天的に得たもの』『スキル扱いだから発動して当然』
そのため他のキャラ達よりも強くなる速度が速いのも、ピンチを乗り越えるのも、わりと疑問を抱くことなくすんなりと乗り込めて素直に話に乗れてしまいます。

 

そして、ベルは決して強い冒険者ではないものの、その成長速度に驚き一目置いてくれる周囲のキャラたちの存在が『俺TSUEEEEE』で味わえるものと似た優越感まで得られる素晴らしいバランス。
総括すると、才能や偶然あいまいな理由で強くなる主人公や、シンプルに今までやってきたから強い主人公という定石に一石を投じるような作品でした。

 

 

キャラ

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この世界には冒険者の集うギルドを統括する役割として、神がいます。文字通り『神様』で、天から下界に降りてきた存在です。
その一人で、ベルに世話を焼く女神・ヘスティア。彼女は子供のような外見で、能力も他の神と比べて明確に劣っています。
それでもバイトをしたり、他の神に頭を下げたり、力が無くても自分でできる精いっぱいの範囲でベルの願いをかなえようとしています。
子供のような姿でありながら、懸命に育児をしているかのような姿のまぶしさは惚れるには十分すぎました。
この娘の魅力は断じて話題の『青い紐』なんかではありません! (あくまで魅力の一つです!