にわオタレビューブログ

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BORUTO ボルト -NARUTO THE MOVIE- 感想

BORUTO ボルト -NARUTO THE MOVIE-

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あらすじ

七代目火影『ナルト』を父に持つ少年・ボルトは忙しさにかまけて家族をないがしろにしている父親に不満を持っていた。
そしてきたる妹の誕生日。現れたナルトは、やはり影分身だったことにボルトの不満は大爆発してしまう。
決定的に決裂してしまう親子仲。そんなとき中忍試験の機会が訪れた。
中忍試験に興味を示さないボルトだったが、チームメンバーの説得の中で火影も観戦に訪れることを知って一転。
ボルトは父親を見返すために中忍試験に参加することを決意するのだった。

 

 

感想

とても巧みな作品でした。
というのも、ただボルトというナルトとは正反対の性質を持った少年の成長を描いただけのお話ではないんです。
作中でボルトが悩むときもやらかすときも成長するときも、必ずはらんでくる存在が一つあります。
言わずもがな。ボルトの父親であるナルトのことです。
ボルトの視線で語られていく物語の中で、不器用に『父親としての役割』と『仕事人としての役割』の折り合いをつけられないでもがいているナルトの姿がしっかりと見えている状態なわけです。
つまりこの作品は始まった段階ではまだボルトの物語というよりも、ナルトの物語だった。
そして最後、ボルトが「準備完了」と言わんばかりにサスケからバトンならぬ額あてを受け取り、ナルトからバトンならぬ螺旋丸を受け取って敵をぶっ倒します。
ゆえに今作は『ナルトの続編』として『世代交代のお話』を描いた『ナルトの真の最終回』だったということ。とてもしびれました。

 

しかし一点だけ不満が……。
ボルトあいつ中忍試験あんなことしておいて、最後ヒーローインタビューみたいにちやほやされるばかりっていいのかよ! 他の中忍試験受験者可哀想だよ!