にわオタレビューブログ

にわかなオタクがアニメ、ラノベ、エロゲーなどのレビューをつづります。まったく関係ないこともつづります。

異世界料理道 感想

異世界料理道

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見習い料理人の少年・津留見明日太はある日火事に巻き込まれてしまう。
目を覚ませば、そこは異世界だった。
異世界に住む人々は食事は身体を維持するためだけに最低限しか行わないという。
明日太は食事の楽しさを伝えることを決意した。異文化交流料理コメディ。

 

 

WEB小説で大人気の異世界で活躍する系です。
主人公である明日太は肉体的な強さも、優れた知略もない普通の少年。
それじゃあ異世界の中でどうやって身を立てていくのかといえば、料理人見習いだからこその特技である料理です。
舞台となっている異世界が、よくある中世ヨーロッパ風ではなく料理文化の発達していない原始的な世界。
食材も現代と異なるものばかり。どの食材が現代で言うところのどの食材の役割を持っているのか、模索するところからすべては始まります。
こうして異世界を一歩一歩進んでいく様子に、久しく『異世界もの』というジャンルでわくわくさせられました。

 

明日太は料理で重要な勝負をすることになります。その際に負わなくてはいけないリスクとその身近さもまた、いい。
というのも、明日太は異世界に召還される上で何の特殊能力も付与されていない、あくまで普通の人間だからです。
物語上成功するものだとわかっていても、嫌な想像をさせられるだけの積み立てがされていたので素直に物語に没頭することができました。
いわゆる『俺TSUEEEEEEEEE』ばかりが異世界ものの面白さではないことを再認識させてくれる作品です。